前日こんなニュースがあり、今日の朝テレビのニュースでも取り上げられていましたね
【ジュネーブ＝石黒穣】世界保健機関（ＷＨＯ）は１日、喫煙シーンのある映画やドラマについて、若者を喫煙に誘導する効果が高いと指摘する報告書を発表し、「成人向け」に指定する措置を各国政府が講じるよう勧告した。
喫煙シーン映画、「成人向け」に…ＷＨＯ勧告 : カルチャー : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）
別に喫煙を肯定しているわけではありませんが、これは非常に論理がおかしい。その事に関して少し書きたいと思います。
若者が喫煙するきっかけの３７％が映画やドラマの影響らしいという事で、WHOから喫煙シーンのある映画を「成人向け」（R18指定）にしなさいという勧告が出されたようです。
確かにそのような事は否定しないしWHO自体が禁煙を促しているという事は理解できます。
しかしテレビや映画の影響を受けているのは喫煙だけですか？
この勧告がまかり通るならば、未成年に影響がある殺人や暴力、そして嘘をつく行為（詐欺行為に発展）も「成人向け」にするべきです。
喫煙自体は合法じゃないですか？なのに殺人や暴力（人を殴ったり）、お金を盗んだりする犯罪行為は何も規制がないのはおかしいと思うのです。もしこれさえも規制されたら……
「名探偵コナン」
名探偵コナンなんか毎回誰か殺されてますよね？ それも完全犯罪の目論み方まで表現している。
そもそも、あのスケートボードって原動機が付いてますよね？ 道路交通法違反だ！
「ルパン三世」
ルパンに至っては「泥棒」ですよ！ 勿論犯罪です。
「ワンピース」
もうワンピースに至っては「海賊」ですよ！
「トム＆ジェリー」
トム＆ジェリーだってお互いに叩き合って、暴力と言えば暴力じゃないですか？！
で、これだけ規制されて未成年は何を見るんでしょうか？
「そんなの屁理屈だ！」と言う人がいるかもしれません。でもね、正直人を殴ったりする事を覚えるのって、本能で元々あるのかも知れませんが、こういうアニメからも影響されているって事はないのですか？
正直、テレビ世界ではかなり規制されていて、ドラマなんか見てると不思議でしょうがない事がいっぱいありますよ。
テレビドラマでは、どんな悪人でも車に乗ったらシートベルトをしないといけません（笑）これマジです。笑えるでしょう？ 殺人はOKなのに道路交通法違反はNGなんですよ！
シートベルトしないのが写ったら視聴者から即クレームが来るみたいです。公道を実際に走っての撮影ならばまだしも、窓外が合成で実際には走って撮影していないのにも拘らずです。おかしいですよね～？
これは、そもそも民放は大手スポンサーに車メーカーが多いので、こんな自主規制が出てきてるのですが、なぜかいつの間にか映画でも、シートベルトをしなくてはならないみたいな風潮になってきてるのです。（テレビ局制作の映画が増えてきたのも一因ですが）
同様な理由でテレビドラマでは携帯が壊れたり、圏外になったりしないと聞いた事があります。（金田一少年の事件簿ではチョクチョクあったような気もするが……例外もあるかも）
「静かなるドン」
「静かなるドン」みたいな作品も、もうテレビでは出来ないらしいですよ。何故かというと主役がヤクザだから。反社会的集団を美化するような作品は最近ではテレビNGみたいです。でも「鼠小僧」みたいな泥棒はOKなんですって（清水の次郎長はNG）。不思議ですよね～
これはもう「表現の自由」の弾圧ですよ！ 自分がタバコが嫌いな為にタバコを抹殺させようとしている。これって人種差別と同じじゃないですか？こんな規制は断固反対しなくてはなりません。
実はこんな規制は社会的に何の影響もないかもしれません。ただ、こういう規制を許してしまうと、どんどん規制が増していくものなのです。規制が規制を増して、そのうち国に対して否定的な事を発言してはならないみたいな事になりかねないんです。
大げさだなぁと思うかも知れませんが、思い出してみてください。消費税3%が導入された時、あんなに反対する人が多かったのに、今度10%になろうとしている今、あれほどの人数の人が反対してますか？（消費税反対と言っている訳ではありません）人間って0から1になる時は抵抗するのですが、１から2や3になる時はあまり抵抗しないもんなんですよ。
なんか、今日の朝の番組で、この規制に対して賛成か反対かで視聴者テレビアンケートを取ってたんですが、2/5ぐらいが「賛成」の票だったのでビックリして、こんな記事を書いてみました。
※ライトニングは喫煙を推奨しているわけではございませんので、ご注意下さい。
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